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2012年1月11日水曜日

「日本人なら必ず誤訳する英文」(越前敏弥)を読みました

「ダ・ヴィンチ・コード」の翻訳家としても有名な、越前敏弥さんの英文法本「日本人なら必ず誤訳する英文」を読みました。
自分で選んだわけではなく、知人からいただいたのですが、かなり読み応えがあり勉強になる本でした。

越前敏弥の日本人なら必ず誤訳する英文 (ディスカヴァー携書)越前敏弥の日本人なら必ず誤訳する英文 (ディスカヴァー携書)
越前 敏弥

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越前敏弥さんが翻訳学校フェロー・アカデミーで開いた「誤訳をなくす文法特訓」という講座で出題した問題の中から、特に受講生が頻繁に誤訳する英文をまとめて解説した本です。
基礎編と難問編・超難問編に分かれており、基礎編はさらに「文の構造」「時制・態」「否定」「助動詞・不定詞」「動名詞・分詞」「比較」「関係詞」「仮定法」「相関構文・特殊構文」「その他」の10テーマに分かれています。
帯に「英語自慢の鼻をへし折る!」と書かれている通り、どれもこれも難問揃いで、へし折られる鼻すらない、文法苦手な私には本当に難しかったです。
「本書の使い方」にも書かれていますが、文法に自信のない方は、まず一度基本の文法書などを読んで、文法のおさらいをしてから読んだほうがよいでしょう。私はこの忠告に従わなかったために、この本を読みながら同時に文法書もひきなおすという事態になってしまいました(笑)

例文は小説から引用したような、すこしひねりのある文章が多いです。
とはいっても、小説を訳すための実用本というよりは、あえてひねった文章(ときには著者自身が「悪文」という文章)を持ってくることで、「翻訳するときに、どこに注視するべきか」をより分かりやすく提示する効果を狙っているようです。
実際、私もこの本を読んで、今まで自分がいかにフィーリングで英文を読んできたか、ということを痛感しました。特に、時制や冠詞の有無、カンマの位置などに気をつけていなかったために誤訳してしまったところが多かったですね。ライティングの勉強のときにも、時制・冠詞をよく間違えることは自覚してたので、やはり自分でも曖昧に覚えていてきちんと理解できてない箇所なんだと思います。勉強しなおさなくちゃなー。

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1 コメント:

匿名 さんのコメント...

これはちょっとタイトルが意地悪だと思います。
というのはアメリカ人とオウジー、イギリス人の友人にためしたところ、彼らでもわからないものがいくつもありました。日本人の英語コンプレックスにつけこんだタイトルだなと感じます。ほんとなら「欧米人でも誤解する英文」にするべきですね。

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