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2010年11月3日水曜日

「日本人のための英語術」(ピーター・フランクル)を読みました

ピーター・フランクル著の「日本人のための英語術」(岩波新書)を読みました。
白状すると、実はマーク・ピーターセン氏と間違えて買いました! どちらも「ピーター」「日本人」「英語」「岩波新書・赤」だし・・・。というのは言い訳ですね。ちょっと自分の早とちりが恥ずかしいです。



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ピーター・フランクル氏はハンガリー生まれの数学者・大道芸人。母語はハンガリー語ですが、さまざまな言語に精通し、英語も日本語もできるという方です。
ピーター氏が世界のさまざまな国に赴いて仕事をされた時の経験もまじえて、英語(外国語)を使った実践的な会話術やコミュニケーションのアドバイスが書かれています。
また、数学者という肩書きも生かし、アナグラムを使った単語ゲームなど、ユニークな勉強方法も提示されています。

なかなか面白いなあ、と思ったのが、「英語で日記を書く」というセクションです。
このセクションでは、英語で日記を毎日つけることを薦めているのですが、この勉強の進め方が面白いのです。

まず、日記の付け始めの時点では「電報調」で書きます。

6:00a.m. Alarm. Eyes open. Sigh: morning again. Left eye close. Right eye close.

たとえ複雑な表現を知っていても、まずは単純な語句を並べてみることから始める、ということです。ポイントは、辞書を使わずに書くこと。もし知らない言葉があったら、英語としておかしくても知っている言葉を並べて語句を作ってみます。(たとえば、靴紐がほどけたなら「Shoe open」など)

その後、前置詞や複数形を入れ、語句の量も増やしてレベルを上げていきます。

6:00 a.m. Alarm sounds. Eyes open. Sigh: morning again. Left eye close. Right eye close. Sleep again.

ここでもポイントは短い文章を作ること。これも出来るようになったら、今度は形容詞を入れたり、二つの文をつなげたり、自分の心理状態を入れてみたりして長い文章を作っていくということです。

この「少しずつ高度な文章を作っていく」というやり方は、この後のセクション「ことわざで表現力を磨く」にも出てきます。

このほかにも、自己紹介のやり方や、上手に英語をしゃべれない・理解できない時に役立つ表現や会話方法なども紹介されています。文法の小難しい説明などはなく、全体的に初心者に向けて「どういう気持ちで英語と向き合うか」について書かれた本のように感じました。あまり難しく考えず、さらっと読める本です。

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