この本が話題になったのはもう2年くらい前のことなので、今さら感がありますが、たまたま図書館で見つけたので借りて読んでみました。
村上式シンプル英語勉強法―使える英語を、本気で身につける 村上 憲郎 ダイヤモンド社 2008-08-01 売り上げランキング : 10536 おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
著者の村上さんは、英語の勉強を始めたのは30歳を過ぎてからだったそうです。
私は今もう20代後半なので、まずそこからしてすごく元気づけられます。
著者は本のプロローグの中で、英語ができなければ仕事が出来なくなってきている。日本人ももう英語ができなければ、国際社会から置いていかれる、と主張します。そして、英語とは「2台目の自転車」だといいます。
英語の勉強は自転車に乗る練習と同じ。鍛えるのは、英語を使いこなすための筋力であり、知力ではありません。英語は語学ではなく"語力"なのです。
この言葉の通り、著者の提示する「英語勉強法」はとても"体育会系"です。
本の中では、英語の勉強を「読む」「単語を覚える」「聞く」「書く」「話す」という5つの要素に分けて解説しています。そして、それぞれのセクションで繰り返されるのは「とにかく量をこなせ」というメッセージです。
たとえば、「読む」、リーディングのセクションで著者が主張するのは「300万語読め!」です。小説にして30冊分。そして、後戻りや息継ぎせず、ひたすら前へ読み進めることが重要で、読むスピードは1分あたり500ワードが理想だということです。
「単語を覚える」のセクションでは、外国人との丁々発止のやりとりに必要な語彙数は1万語だそうです。そして、それらを覚えるためには毎日1万語を"眺め"ることが必要であると言っています。
最も体育会系なのはリスニングの勉強方法です。村上氏は、生の英語を聴くことは「筋トレ」であるといい、聞き取れるようになるまで1000時間のリスニングが必要であると見積もっています。
ここで挙げたものは本当にごく一部なのですが、村上氏の提案する勉強法はほとんど「適切な素材を使って」「数をこなせ」というもの。本当にシンプルなのです。
やはり、語学の道に近道はなし、とにかく読んで、覚えて、聞きまくる、ということが大事なのですね。
ところで、勉強法とは少し違うのかもしれませんが、この本に書かれているアドバイスの中で私が一番「これはやるべきだな」と思ったのが、「自分に関する100の話題を考え、暗記する」というものです。
前回のエントリーでも書いたのですが、英語で会話をするときに私が一番困るのが「話題が出てこない」というもの。村上氏は、「自分自身に関する話題をすることで、自分のペースに持ち込める」という利点もあると言っています。
さらに私は、加えて「相手について聞く100の質問」も考えた方がいいかも、と思いました。というのは、私のような初心者だと自分ばかり話すのはとても大変だからです。それに、「質問に答える」よりも、「質問をする」方が初心者には簡単だと思います。相手からいろんな表現を聞けて、ためになったりもしますしね。
さて、この本を読んで、一番今の自分に足りてないなーと思ったもの。それは、インプットの量です。
もともと「習うより慣れろ」の人間なので、へたくそのくせにアウトプットの方が楽しく、インプットを怠りがちになっています。特に、リーディングとリスニング。圧倒的に、足りていません。もっと計画を立てて、きちんとバランスよく勉強していくことが大事ですね・・・。
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